「美少女・爛佳」

〜「吸血姫美夕 音楽編」tr.10〜
「旧美夕」の嘆美な世界が好きな方は、この文章を読まない方がいいかもしれない。
まぁ、「吸血姫美夕」文庫版台第6巻巻末の川井憲次インタビューに書いてあることなんだけど。
この曲は純和風音楽といったところか。ほとんど太鼓と琴と歌舞伎の「ぃょぉ」な掛け声しかない曲だ。だんだんテンポが上がっていくところなど、いかにもソレらしい。しかしこの頃は予算の都合で楽器が揃えられず、太鼓などもラテン系の明るい音しかなかったため、ピッチを落として鳴らすなどの工夫をしていたらしい。そして極めつけが、「ぃょぉ」。これ、エンジニアの福井さんと川井さん自らの掛け声なのだ。限られた予算の中で最高の音を残す……プロ魂ここに極まる! ……しかしレコーディング風景を想像すると、その姿がありありと思い浮かべられ、もうこの曲を聴くときは掛け声の部分と川井さんの顔しか頭に浮かばなくなってしまう。
「ああ、やっぱり読まなきゃよかった!」
ごめんなさいごめんなさい。