『斬-KILL-』、観た。(ネタバレ)

【OP】MELLのPVの監修が押井守。念願のドラゴンムービーを撮れたのね。押井さん、本編よりこっちの方がイイわ。

【キリコ】(監督:辻本貴則)予告を観ちゃったんで、『喰霊』なオープニングのビックリさは半減。これは予備知識無しに観なきゃダメだ。映像の質はVシネっぽいけど、殺陣としては一番面白かった。
【こども侍】(監督:深作健太)ベタベタな時代劇を舞台を小学校に移して展開されるサイレント映画風な作品。古くささを表現するためとはいえ音が酷い。お願いだからハイカットフィルタかけてくれ。メーター振り切ってるよ。
【妖刀射程】(監督:田原実)今回、この監督をメジャーデビューさせるのが目的だったというだけあって、一番面白かった。剣のアイデアも良かったし、『迷宮物件』なシナリオも短編ならでは。冒頭と、SATの生き残りが力を得るまでをバッサリ短縮したら、もっとテンポよくなったかも。
【ASSAULT GIRL2】(監督:押井守)今回、1人で足を引っ張ってる感じの押井監督。川井サウンドに頼り過ぎ。映画の前半は主人公が寝ているところを延々映しているだけ。雨が降っても動こうとしないし、宗教的な題材として用意したらしき羊は空回りしてるし。唐突に登場する戦車の撮り方も『Avalon』のときのような色気を感じないし、満を持して始まったチャンバラも「これから」というときに相手に逃げられる(もしくは逃がすのが目的だったのか?)し、もう何もかもが不発弾。いや、川井サウンドだけはいつも通りに頑張っているのに、そのクオリティに画面が付いていけてない。前作『ASSAULT GIRL 1』が怪作だっただけに、かなりガッカリ。「川井憲次ミュージッククリップ」として割り切って観た方がストレスを溜めずに済む。