映画感想(多少ネタバレアリ)。

序盤はなかなか音楽が流れないし、字幕は早いしで付いていけずに睡魔に襲われそうになったが、戦いが始まるとテンポがよくなる。「アクション超大作」ではなく、知略の戦いを描く作品と聞いていたので、その点ではまあまあ。アクション的には「セブンソード」とかと比べると、「ここだ!」というシーンはない。とはいえ、概ね好みな展開。
歴史に疎い自分には、時代背景がよくわからず、多少説明不足にも感じた。
あと悪い意味で「アニメ声」のヒロインが浮いていたり、主人公の足を引っ張ったりしてちょっと邪魔な感じだったが、物語が進むと渋い声も出すようになり、作品テーマの中核に絡んでくるので、まあいっか、みたいな。
戦闘シーンでは、一斉攻撃の後に一撃で死ねなかった人たちのうめきが延々聞こえるのが戦闘の重みを増していて心に響いた。「ロード・オブ・ザ・リング」とかの戦闘シーンが、どこかよそよそしいのは、こういった「痛み」が少ないからなのかな。
あ、全然関係ないけど、アンディ・ラウは眉間にシワを寄せると千代の富士に似ている、と思った。<ぇ-
肝心な音楽の方はというと、久々にブラスがメインの構成。それを勇壮なストリングスと迫力のパーカッションが支える感じ。
あと印象的なのは、おおたか静流スキャット。「花」で有名な歌手だが、見事に川井ワールドに溶け込んでいた。