インリン・オブ・ジョイトイ登場。

司会「寺沢武一のCG漫画のモデルなどで活躍していたので、これはもう立喰師列伝の手法の元祖ではないか、と。試写を見ていかがでしたか?」
インリン「正直ビックリした。こんな表現もあるんだな、と。日本に来て18年経つので、言葉は普通に喋れるが、聴いて理解するのは時間がかかる。今回の映画は台詞が多くて……。その分、映像を興味深く見た。女優さんが奇麗だった。いい顔、いい台詞など、その瞬間を切り取るのが上手いと思った」
押井「リミテッドな実写映画だと思っている。実写の演技は振り向いたりするとき振り向くまでの途中の顔にスキがある。では途中の顔をなくしてしまえばいい。役者の顔を大切にしたいと思った。いい顔からいい顔をつないだ。これは実写映画のあるべき方向の1つだと思う。実際3万枚くらい撮って2千枚くらいしか使わなかった」
司会「絵的にはどうでした?」
インリン「予知野屋とか、ちょっとしたパロディがおもしろかった」
押井「アレはそのままやると裁判になるから。でもなぜかロッテリアだけOKしてくれた、なんのメリットがあるんだろう。店を食いつぶしにくる話なのに。日本で映画を撮るのは難しい。テレビの方が撮れる」
司会「続編があったらインリンさんも出演?」
インリン「ぜひおねがいします」
押井「30歳以下はお断りなんだけど(笑)。続編があるとも思えないし(笑)。でも女性立喰師のストックはある。たこ焼きのめぐみとか。次回があるなら花を増やしたいと思うので、インリンさんのパタパタを見たい人は、今回劇場に足を運んで協力してください」
最後に堅い握手を交わし、イベントは終了した。