川井“ハンバーガーの哲”さん登場。

川井「今回の作品は音楽が長い。多い。言いたかないけど予算がタイトできびしかった。以上です」
司会「出演の苦労話などは?」
川井「自分は演技したわけではないし。ただ鼻輪が樋口さんと共通だったのが……アルコールで消毒したとは言ってたけど、付け根の穴の中とか何か入ってたりするんじゃないか、とか(笑)」
押井「小説のときも鼻輪をつけてもらったけどあれとは別物。あれは文房具屋で買ってきた止め輪をぶったぎって作ったもの」
川井「あれは痛かった」
押井「今回は特注で作ったのでもっと軽い。でも本編でゆらゆらゆれるとこは3DCG」
川井「だったら最初から全部CGにすれば……(T_T)」
押井「現場で出来ることは現場でやらないと。肉体的苦痛は鈴木に次ぐものだったのではないか。でも鼻輪は必要だった。あれは牛丼屋やハンバーガー屋に牛男が牛を喰いにくる話だから」
司会「音楽がその時代に合った、それっぽい曲が流れていましたが」
川井「エンディングはムード歌謡にとの指示が。全体的には任された。音響監督の若林さんから具体的な指示が来たので作りやすかった」
押井「東京オリンピックのファンファーレのパロディは川井くんとジェネレーションギャップがあったのか、なかなかさじ加減が難しかった。ムード歌謡はマコにどう歌わすか。西田佐知子になってくれ、と。結果的に仕上がった曲は良かった。(川井さんの方を向き)大変だった?」
川井「大変だった」
押井「どこら辺?」
川井「好きな方向に作るとムード歌謡でなくなってしまう。でも気持ちの入ってない曲は作りたくなかった。予知野家のテーマとかは楽しんで作った」
押井「これは川井くんの集大成。過去の作品を邂逅する感じ」
川井「あえてパトレイバーや迷宮物件っぽいノリで作った。眼鏡の曲は1曲そのまま使った。自分が出演していることを抜いても面白い映画。何回も見ないと解らないと思うので何回も見てください」