「傀儡謡_新世に神集ひて」

〜「INNOCENCE O.S.T.」te.07〜
えとろふさんの曲。先にも書いたが自分は「静」より「動」な曲が好きなので、傀儡謡は太鼓がドッドッドンと入ってくるところからが、より好みに近い。(誤解のないように、「静」の曲も好きだが、より「動」が好き、ということだ)とくに「生ける世に」の「世」からえぐるように入ってくる低いベースが、そしてコードが上がっていく様が大好きだ。
しかし。
この曲のシーン自体はあまり好きではない。いきなりストーリーが断絶してしまう嫌いがあるからだ。シーンの入り方からして、前のシーンが画も音もフェードアウトしてしまうので、“はーい、こっからCG魅せますよー”というあからさまな感じがイヤなのだ。確かに人と人形について様々なキーワードが散りばめられているし、技術的にも凄いものがあるが、どうもこのシーンは全体を通して考えたときに浮いて見えてしまう。扱い的はパトの「虚影の街」に近いものがあるが、あちらは物語と密接に絡んでいる重要なシーンで、その後、そのシーンに対する回答もある。しかしこちらは、どうにもあれだけの長尺を割いてまで挿入するシーンだったかどうか疑問だ。