『ハリウッド監督学入門』、見てきた。

ビデオ撮影のドキュメンタリー、しかも音声はハンドマイクで録音、インタビュアーは監督自身という手づくりムービー。(ハンス・ジマーのシーンは、なぜか後ろのモニタにピントが合っているという……)
3章構成で基本的にBGMはなし。各章の終わりに数曲川井さんのアメリカンエレキジャズが。これは今までに無かったノリだけど、川井節は希薄なため川井サウンドと分からないかも。
映画の内容は、「時間と予算が(無駄に)ある分、映画がいつまでたっても完成しない」という話を延々と。
「最初に撮る絵を決め込まず、あらゆる角度から撮っておいて後で選べばいい」とか、「長回しはせず、細かいカット割でテンポよく」とか、あっちのスタッフにひたすら自慢げに語られると、「ハイハイ、どうせ邦画界は貧乏ですよ」と惨めになってくる。
スタッフの細分化も物凄いので、これじゃあ人件費もかかるし、スタッフロールも長くなって曲が間延びするのもわかるよなぁ……と。
でも中田監督は、「あそこで一本映画を撮れたんだから、もうどこの国でも撮れる自信が付いた」と、前向きな意志を示してドキュメンタリーは終了。
とりあえず監督の次回作はえげれす映画らしい。
ハリウッドと違い、音楽は川井さんでしょうね。


P.S.
ぴあの出口調査で「音楽は5!」と言っておいた。