「逢いたい」(歌:笠原弘子)

〜「吸血姫 美夕 オリジナル・サウンドトラック」tr.9〜
今はもう側に居ない友達以上恋人未満な彼との関係を懐かしむ切ない歌。これまた前田耕一郎の手による歌詞。なにげに自分は川井憲次の歌曲でこの歌が一番好きかもしれない。全体的に非常に綺麗な音使いで、全編を通して流れるピアノの伴奏が印象的。イントロ、間奏、後奏など要所要所で入るプロフェット5の音色もノスタルジックで心地いい。Aメロは過去を懐かしむ優しい感じで流れ、Bメロでは切なさが溜まっていき、サビでそれが弾ける。2番のサビからいわゆるCメロへの展開は自然な繋ぎ方が素晴らしく、ここでの溜めがその後の半音あげなサビを引き立てている。
それにしても笠原弘子も「あ〜る」の頃と比べると、ホント上手くなったよなー、と感慨深いものがあったりして……。
(サビって展開的にはCにあたるのに、いわゆるそれまでのパターンになかったメロの方をCメロって呼ぶのは何故なんだろう?)