「コムネットの妖精」

〜「コレクター・ユイ オリジナルサウンドトラック Forder 1」tr.17〜
今回は心安らぐバラードをピックアップ。このアルバムにはキーになる音色がある。口笛に似た柔らかく澄んだ音……同人誌“川井憲次全CDデータブック K-TREASURE”のM山館長のレビューによると、これはプロフェット5というアナログシンセの名機の音、ということらしい。自分は楽器の知識に疎いので、こういうとき“Kとれ”は便利だ。ありがとう、館長!
曲の感じは、心地よい風が吹いてきそうな夕暮れをイメージさせる。主旋律を務める“プロフェット5”がノスタルジックなメロディを奏で、それを支える伴奏は四分音符のピアノコード進行という川井サウンドには珍しいシンプルなスタイル。曲の進行もABABとシンプル。しかしここでまたいい味を出すのが二巡目から主旋律を務めるストリングス。同じメロディなのに、やはりグッと来る。“川井ストリングスここにあり”といった感じだ。とにかくゆったりと浸れる爽やかなバラード。
このアルバムは他にもいい曲が揃っているので、本当にオススメ。ちなみに裏ジャケにすると川井さんのプロフィール。自分はこっちで飾っています、ハイ。