「大願成就」

〜「信長の野望 Online 〜飛龍の章〜 コンプリート・サウンドトラック」Disc.2 tr.23〜

昨日はこのサントラの発売日。今月だけでコレと「スターシップ・オペレーターズ」「MAKOTO」と川井憲次サントラが3枚も出るというウハウハ(死語)状態。とくにこのサントラの発売は「ついにこの日が来た」という感じ。最初にこのゲームが発売されたのが2003年6月。その4ヶ月後に出た「信長の野望サウンド・ヒストリー」にて3曲収録されたものの、そんなもので満足できるはずもなく。そして発売から2年近くしてようやく……もうコーエーってば待たせすぎ!
この曲は「信長の野望サウンド・ヒストリー」収録時は「エンディング」という身もフタもない曲名だったが、この度めでたく「大願成就」というタイトルが付けられた。
どんな曲かというと、ぶっちゃけ「Avalon」。それもそのはず、川井さんに来た発注書が「Avalonみたいなの作ってください」というものなのだから致し方ない。川井さんはこういった「○○みたいな」という発注がいちばん困る、という話を先日金沢でお聞きした。まったく同じものを作るわけにもいかず、かえってそのイメージに縛られて作りにくい、とのことだ。この曲はその難題を「3拍子に変換」というアイデアで打開している。これがもう見事なくらいハマっている。通常「3拍子=ワルツ」というと優雅でゆったりした曲というイメージだが、川井さんの「3拍子」の曲はアップテンポで迫力があり、本当にカッコイイ。「パトレイバー vol.4」tr.1「POLICE FOCE」や「THE DOG'S EAR」tr.1「サンサーラ・ナーガ予告BGM」など、例を挙げるとキリがない。
ちなみに川井さんは「Avalon」や「攻殻機動隊」「吸血姫美夕」などで作詞もしている。その都度、ポーランド語、大和言葉などを駆使して世界観を作り上げるわけだが、今回の歌詞に限っては「とくに意味がない」そうだ。そう言われると、逆にどういった発想であの意味不明な単語を紡ぎ出していったのか、という方に興味がいく。そこんとこ実際どーなんですか、かーいさん??